アレクセイ・ヤグディン17歳のオリンピック初陣。長野オリンピックは1998年の2月開催でヤグディンは1980年3月生まれなので、ギリギリ17歳。ほのかに膨らみのある顔立ちは、まだ少年の面影を残しています。
日本最後の内戦である「西南戦争(西南の役)」の激戦地は田原坂で、その情景を詠った有名な歌があります。
雨は降る降る じんばは濡れる 越すに越されぬ 田原坂
右手に血刀 左手に手綱 馬上ゆたかな 美少年
激しい戦いの場に現れた雨に濡れる馬上の美少年。さぞ場違いだったことでしょう。この美少年は賊軍、すなわち薩摩軍の兵士です。その最後は悲劇です。
なぜ、このようなことを書いているかというと、17歳のヤグディンと薩軍の美少年が被るからです。詠われた少年兵も初陣だったかもしれません。そして、長野五輪で演じるヤグディンも美少年です。
前年の世界フィギュアスケート選手権で3位、欧州選手権も制して臨んだ長野五輪は5位に終わります。長野五輪後の世界選手権では優勝しています。戦う美少年は、かくも美しいのであります。4年後のソルトレイクで殺気迫る演技を見せたヤグディンとは違う、白いページを前にした黄金の17歳。
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05分03秒。長野五輪ショートプログラムです。曲は「Ziganochka(ジガヌチカ)」。ロシアのジプシー音楽だそうです。長野五輪のマークがとても懐かしい。
冒頭に17歳の美少年と書きましたが、改めて観るとそうでもないですね(笑)なんかロシアの田舎の気のいいあんちゃんって感じです。ソルトレイク前後の厳しい表情のヤグディンを見慣れているからかなぁ。プルシェンコは2歳下なので当時は15か16歳ですね。やはりヤグディンは、プルシェンコがなりふり構わず攻撃的演技をして雌雄を決している時の方がいいな。と、個人的感想ですが、そう思います。
トリプルアクセル高いですね。勢いがあるというか、若さ爆発って感じです。この頃って持病はどうだったのでしょうか?
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07分40秒。長野五輪フリープログラムです。曲は「Troika(トロイカ)」。結論から書くと、もうグダグダな演技です。冒頭の四回転に失敗して転倒、途中のトリプルアクセルでも転倒と演技に精彩を欠きます。体調を崩していたそうです。演技的にはイケイケの構成で若さ爆発だったので残念でしたね。しかし、勝負に体調もクソもない。柔道の古賀選手は吉田選手との練習中に靱帯痛めて歩けないほどの重傷だったけど金メダル。この時の古賀選手のコメントが凄いです。「この状態でどうやって金メダルとるか、そればかり考えてました」と。これだけ楽観的思考が出来ると金メダルも取れちゃうって話ですね。特別なんでしょうけど(笑)
演技終了後の憮然とした表情がいいですね。この青二才が!と思いますが、キャリアは13年で世界ジュニアも制し、欧州選手権も制し、世界選手権でも3位とキャリアは十分に積んでいるはずなのに実年齢なリアクション(笑)好感度ですよ。この歳で、いくらキャリア積んでいたからといってクールなら引きます(笑)
採点結果の時にヤグディンの向かって右に座っているコーチですか、ゴルバチョフと思いました。点数みてぱっと立ち上がって去るんですよね(笑)はいはいって感じで。そして映像はヤグディンのアップになるのですが、ふて腐れてます。いいですね。これぞ17歳って感じです。これから栄光と挫折があり4年後のソルトレイクがあると思うと、そういう結果をしっている私たちは神の視点に立つので、この17歳のヤグディンをあたたかく観ることができます。
長野五輪なので、荒川静香選手も出場しているんですよね。女子ではタラ・リピンスキーが金でミシェル・クワンが銀でした。
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04分10秒。長野五輪のエキシビジョンです。曲は「Mack the Knife」。サッチモですね。ルイ・アームストロングって解説も言ってますから。このエキシビジョンはいいですよ。長野五輪の演技の中で一番いい演技です(笑)
エキシビジョンだからってのもあるんでしょうけどね。高いトリプルアクセルを成功させます。続けて側転。ウサギ跳びにブレイクダンスに背泳ぎまでします(笑)たいしたもんだ。
解説は、愛しのスコット・ハミルトンと思うのですが違うでしょうか?あの鼻にかかったスコットの声に聞こえます。ヤグディンがいきなりトリプルアクセルを跳んで成功した時にバカみたいに喜んでいるんで、こういうリアクションはスコットしかいないなと(笑)
無駄な力の抜けた、伸び伸びとした、これからの無限の可能性を感じさせる17歳の演技です。
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03分47秒。長野五輪エキシビジョンのファイナルです。最初に男子の選手が登場して観衆に挨拶します。ヤグディンは黒い衣装ですよ。ヤグディンは5位でしたが、男子選手4名しかいないんですよ。一人足りないんですが誰でしょうか?
1位イリア・クーリック、2位エルビス・ストイコ、3位フィリップ・キャンデロロなんですが、顔と名前が一致しません(笑)ヤグディンしか、わからないです。へへ。
解説が佐藤有香なので、あの上から物を言う口調が聴けます(笑)好きですけどね、佐藤有香のある意味毒舌。一部では「おまえが言うな」と言われてますが、トリノ五輪の時は最高でしたから(笑)ええ、安藤選手の時です。
最後は全員揃って滑ってます。クワンを探したんですが、どこに映っているのでしょうか?
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00分29秒。長野五輪時のインタビュー。ほっぺたが、若い頃のスルツカヤ状態です。この動画を観ると、田舎もんにしか見えないですね。ヤグディンのシャープさがどこにもないです。単なる少年です。美少年ではありません(笑)
フィギュアスケート選手の顔じゃないです。ピザ大食いチャンピオンでも通じるかもしれない(笑)でも、可愛いですよ。キュートで。
ぶっちゃけ長野五輪では、フィギュアスケートはどうでもよかったです。スキーのジャンプが全てでした。ラージヒル団体です。原田雅彦選手です。長野五輪は彼に尽きます。スピードスケートの清水選手やモーグルの里谷選手も金だったのですが、やはり原田選手に尽きるなぁと。
ドラマチックでしたから。大ジャンプの原田がラージヒルなのに70メーターくらいしかとんでなくて「何だよ」と思ってたら二回目は大ジャンプ。でも船木選手の結果でメダルの色が変わるので、あの瞬間は緊張しました。凄かったなぁ。
と往時を偲んでみます。大きなイベントでは、それを観ている側も自分の状況とあわせて往時を記憶します。私には私の物語があり、あなたにはあなたの物語がある。長野五輪の記憶は人それぞれで、若きヤグディンの姿を見て自分の物語を思い出す人もあれば、号泣する原田雅彦選手を見て自分の物語を思い出す人もいるでしょう。
今年のトリノ五輪もそうだし、ワールドカップもそうです。皆、それぞれ人生という自分だけの物語の主人公です。そして、その物語は私もあなたも、まだあって、そこにはどんなドラマがあるかわからない。悲しくて辛いこともあるけれど、嬉しくて楽しいこともある。どんな物語にするかは自分次第。ヤグディンの物語に関しては、オリンピック初陣の17歳から栄光を掴む4年後まで私もあなたも結果を知っている。なので、少しずつ、その物語を動画を介して紹介できたらいいなと。そう思うのであります。
フィギュアスケート動画の記事は、追記で動画を追加してきましたが、それだと1ページが長くなり、事実、荒川選手やスルツカヤ選手のページはスクロールが大変(笑)なので、今後は追加のたびに記事をエントリしていこうと思っています。だから、この記事は「ヤグディン」の「1998長野五輪編」なのです。「2002ソルトレイク五輪編」や「世界選手権編」はいつになるかわからないというのは内緒(笑)
■ヤグディン公式サイト
■アレクセイ・ヤグディンについて(Wikipedia)
■長野オリンピックについて(Wikipedia)













